不眠と過眠の悩み

睡眠障害(不眠症)には、一過性の不眠と慢性的な不眠があります。
一過性の不眠とは、一時的なもので、数日〜数週間程度続くだけで、長引くことのない不眠のことです。
一過性の不眠の原因はさまざまです。
たとえば、騒音や温度・湿度の不快感などの環境的な要因によるもの。
時差ぼけなどのように睡眠時間が変化したことによるもの。
家族の不幸など、精神的に大きなストレスかかったことによるもの。
入学試験や大事な会議など、緊張感によるもの。
不眠を解消するには不眠の原因となっているストレスを解消することが一番ですが、ドリエルなどの導眠剤を飲んでも改善しないようであれば、病院で医師に不眠について相談してみましょう。
そして睡眠障害のひとつ、過眠症( ナルコレプシー)という病気の主な症状は、昼間でも突然と強い眠気がきて、眠り込んでしまうという睡眠発作などです。
重要な商談や試験の最中にもかかわらず、眠気がくることが多かったら注意しなければいけません。
副症状としては、情動脱力発作という症状が起きます。
たとえば、怒ったり笑ったりするときに、力が体中から抜けてしまったり、倒れこんでしまうことがあります。
このような症状がみられる場合や、耐えられないような眠気が2〜3ヶ月もの間続くときには、過眠症の可能性があるでしょう。

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睡眠障害治療と対策

日本で睡眠障害に悩んでいる人は、5人に1人と言われています。
職場や近所付き合い、親戚との人間関係など、いろんな場面でストレスを感じ、それにより、不眠(睡眠障害)になってしまうことが多いようです。
そして妊娠時やうつ病にも睡眠障害が付きまとうことがあります。
妊娠初期の不眠、妊娠後期の不眠、そして生理前後の不眠など、不眠は女性のホルモンバランスとも関係がありそうです。
妊娠時の不眠では、迂闊に睡眠薬や導眠剤など薬を飲むわけにもいきませんしね。
現在、睡眠障害の治療で使用されている薬は、新しくて安全な薬ですから、しっかりと医師の指導を受けて服用すれば、ほとんど心配する必要はいりません。
また、最近では、すっきりと朝目覚めることのできる、新しい睡眠薬も開発されているので、不眠で困っている人は、まずは医師に相談することをお薦めします。
妊娠すると、昼間でもとても強い眠気に襲われることがよくあります。不眠ではなく過眠的な症状ですね。
女性ホルモンには、妊娠を準備するためのエストロゲンと、妊娠を成功させて状態を保つためのプロゲステロンがあります。
排卵後は、プロゲステロンが増えています。
プロゲステロンには、眠気を誘う作用があるので、月経前の一週間は強い眠気に襲われるのです。
妊娠3ヶ月までは、大量にプロゲステロンが分泌されるので、昼間から強烈な眠気に襲われます。
そして、妊娠6ヶ月になると、次第にプロゲステロンは減少しだし、妊娠9ヶ月では、プロゲステロンが減って、その代わりにエストロゲンが増えてくるのです。
妊娠後期に不眠の症状を訴える人が多いのはこれが原因なのです。
妊娠時の過眠や不眠はそういうものと思って諦めるのが自然なのかも知れません。病的な睡眠障害ではないのですから。

睡眠障害とうつ病

睡眠障害とうつ病には深いかかわりがあります。うつ病にかかっている患者は約360〜600万人とも言われる現代日本ですが、中高年のうつ病の原因は、職場でのストレスなどの影響が多いようです。更に、13歳以下の子供の10%や、幼児の5〜10%がうつ病という驚くべきデータもあります。
また、うつ病の患者が増える季節は、秋から冬の間といわれています。
うつ病患者の多くが睡眠障害を抱えていると言われています。
原因はわからないが、体の調子がなんとなく良くない「仮面うつ病」を含むと、うつ病はとても多くの人が悩んでいる病気なのです。
うつ病の主な症状は、全身がだるくなり、疲労感があり何もやる気が出なかったり、イライラしたり、めまいや頭痛、動悸がするなど、さまざまですが、共通する症状では睡眠障害が起こります。
うつ病の原因の一つには、セロトニンなどの脳内の神経伝達物質に異常が起こり、発症するといわれています。
一日の日照リズムのバランスが崩れると、睡眠障害が起き、ついにはうつ病となってしまうのです。
そのため、最近では、光療法が日照リズムを改善させ、睡眠障害やうつ病治療に効果があると、注目されています。
光療法とは、活発に活動する時間帯に、1時間ほど強い光線を浴びることによって、セロトニンの分泌量を増やし、体内時間を正しいものに回復させようというものです。
うつ病とまではいかなくても睡眠障害による不眠や過眠の悩みを抱える人は多いです。
軽い不眠を解消するためには、アロマやハーブなどで精神的なリラックスを誘うことも大切です。
肩こりが原因で不眠になってしまう人もいるくらいですので、健康補助食品的なサプリメントや漢方薬品など、不眠を改善するためにできることはなるべく試してみましょう。
肩こりからくる不眠には、不眠解消のツボを刺激したり、色々と工夫してみてください。

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